
調べることや整理はAIに、疑問や面白さは自分の頭で
AIは仕事に欠かせない道具になりました。一方で、AIで書いたとわかる文章は読みたいと思えない、という感覚もあります。今の私の考えは、調べることや整理はAIに手伝ってもらい、面白いと思うことや疑問に思うことは自分の頭で考える、という使い分けです。まだ明確な答えではありませんが、AIに任せることと人間が考えることを区別していく必要があると考えています。
AIで原稿を作りながら、AIの文章は読みたくない
私は毎日、ChatGPTやClaudeなどのAIを使っています。仕事の資料作りや調べ物、そしてこの配信の原稿づくりにも、ChatGPTやClaude Codeを使っています。以前は何時間、何日もかかっていた仕事が、数時間、数分でできるようになりました。情報が正しいかどうかの確認は必要ですが、最近のChatGPTは情報源も示してくれます。
それでも、AIで書いた文章は読みたくない。自分でも矛盾していると感じています。
同じAIでも、見たいものと見たくないものがある
AIで作った動画は、むしろよく見ます。フレディ・マーキュリーが日本の歌を歌うAI動画や、AIで作ったショートドラマ、CMのような動画は面白いと感じます。一方で、いかにもAIが作ったというギャグ動画はあまり好みではありません。
サムネイルも同じです。AIで作られた綺麗なサムネイルが増え、どれも似てきたように感じます。私自身もAIでサムネイルを作っていますが、最近はむしろ、不格好な手書きのイラストや何気ない写真に親近感を覚えます。
| | かつて | 今 |
|—|—|—|
| 綺麗なデザインを作るには | 技術が必要で、お金もかかった | AIを使えば誰でも、ほぼ無料で作れる |
| 価値を感じるもの | 綺麗に作られたもの | 不器用でも人が作ったもの |
AIで数字が調べられる時代に、技術者の経験を伝える意味
前回の配信では、AIのデータセンターがどれくらいの電力を使っているのかを取り上げました。こうした数字を調べるのにAIは非常に便利ですが、同じ数字は誰でもAIに聞けばすぐに得られます。
では、この配信を聞いていただく意味はどこにあるのか。私は、59年間の仕事や研究の経験から感じた疑問や自分なりの考え方を伝えることにあると考えています。例えば新しい半導体技術が発表されたとき、研究ではできても本当に量産に持っていけるのか、その工場はどう作っていくのか、現場で量産に落とし込む人はどんな気持ちで取り組んでいるのか。こうした問いは、企業や大学での研究開発と現場経験から生まれるものです。
それが聞いてくださる方にとって面白いのか、役に立つのかは、私にもわかりません。だからこそ、単に情報を伝えるだけでなく、何か一つでも新しい発見を持ち帰っていただけることを目指しています。
La quaLabについて
La quaLabでは、半導体製造技術や品質管理を中心に、技術相談、企業向け研修、研究開発支援などを行っています。大学での研究経験と企業での実務経験を活かして、技術課題の解決をお手伝いします。お気軽にお問い合わせください。
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