ChatGPTの音声会話で「壁打ち」 ―運転中のAIとの対話から放送原稿ができるまでと、人のコミュニケーションへの問い


結論:AIは「話しかける相手」として、考えを整理する道具になる

AIというと、パソコンの前でプロンプトを入力するイメージが一般的です。しかし、音声で話しかけるだけでも、会話の中で考えが整理され、テーマが見つかり、その内容を原稿として整理してもらうことができます。今回の放送そのものが、この方法から生まれました。

同時に、いつでも心地よく話を聞いてくれるAIとの会話に慣れることで、人間とのコミュニケーションを苦手に感じる人が増えるのではないか、という問いも見えてきました。

運転中の音声会話から、テーマが次々に見えてきた

普段は、夜に思いついたことをChatGPTに話しておき、時間のあるときに壁打ちをしながら原稿を作っています。今回はそれができなかったため、朝、車を運転しながらChatGPTのボイス機能に話しかけました。

「今日のSpotify、何話そうかな」から始まった会話は、YouTubeを約4年休んでいたこと、Claude CodeやAIを使うようになって配信を再開できたこと、AIでnoteの記事を作ることなどへ広がり、「この話だけで1本いける」というテーマがいくつも見えてきました。

AIとの音声会話が「壁打ち」になる理由

| 実際に感じたこと | 内容 |
|—|—|
| 間を待ってくれる | 「えー」「あー」と間が入っても、急がずに待つ |
| 話のスピードに合わせる | 話すスピードに合わせて応答する |
| AIの側にも「間」がある | 考える間を入れ、機械的に完璧な文章を返すだけではない |
| 否定しない | まとまっていない話も拾い、頭ごなしに否定しない |
| 原稿にまとまる | 会話が終わると、その内容を原稿として整理してくれる |

一人で机に向かって考えるより、話しながら考える方が楽だと感じる人にとって、AIは有力な壁打ちの相手になります。

心地よさの裏側にある問い

人間同士の会話では、話をさえぎられたり、反対意見を言われたり、相手の話を多く聞いたりする必要があります。一方、AIは自分の心地よいタイミングで話を聞いてくれます。この快適さに慣れたとき、人間とのコミュニケーションを苦手に感じる人が増えるのではないか。AIの活用が広がるほど、考えておきたい点です。

AIを「使う」感覚が薄れていく

これからは「AIを使う」という感覚が薄れ、誰かと話すようにAIを使い、その会話が仕事やコンテンツに変わっていくのかもしれません。La quaLabの配信では、この方法による発信の変化を、しばらく実験として続けていきます。次回は、車の中でのAIとの会話をそのまま録音してお届けする予定です。

La quaLabについて

La quaLabは、「最新技術を品質向上に」をコンセプトに、研究やサイエンス、AIなどを活用しながら、企業の研究開発や製造現場の課題解決をお手伝いしています。研究や技術に加え、AIや仕事に関する話題も、できるだけわかりやすく発信しています。