噛んでも伝わるプレゼンへ ―AI時代の話し方と「録音して聞く」トレーニング


結論:噛まないことより、伝わることを目指す

プレゼンや研究発表を前に、「噛んだら恥ずかしい」「もっと上手になってから人前で話したい」と感じる方は少なくありません。しかし、いいプレゼンの条件は、一度も噛まないことではありません。大切なのは次の3点です。

1. 自分が何を伝えたいかを明確にし、それが相手に伝わったかどうかを重視する
2. 上手になるのを待たず、まず話してみる
3. 話している自分を録音・録画して聞き、気づいた点を次に生かす

今でも噛む話し手の経験から

この記事の話し手であるプロフェッサーブロー(清家善之)は、小中学生の頃から吃音に近い状態で、平仮名の絵本の読み聞かせでも噛んでしまうほどでした。名古屋のFM局のスクールに1年半ほど通い、発声や滑舌のトレーニングも受けましたが、それでも噛むといいます。

一方で、大学の授業(150人ほど)、200人近くの前での学会発表、英語での発表、企業への研究内容の説明、そして音声配信と、何十年も人前で話すことを続けてきました。その結果、若い頃に比べると、だいぶ噛まなくなったと感じています。話すことには、経験の積み重ねが大きく影響するといえます。

AI時代の「人間らしさ」

音声配信のリスナーから、「途中で噛んでいるから、AIではなく本人が喋っていると分かった。だから聞いた」というコメントが寄せられました。

現在は、AIで文章を作成し、自然な音声で読み上げることも容易になっています。そのような中で、噛む、言い直す、間が開く、漢字を読み間違えるといったことは、人間が話している証拠として受け取られることがあります。欠点だと思っていたことが、人間らしさとして伝わる場面も出てきています。

録音して聞く」トレーニング

話し方を改善する方法として勧めているのが、自分が話している様子を録音・録画し、自分で聞いてみることです。聞き返すと、次のような点に気づきます。

| 気づく点 | 例 |
|—|—|
| 話す速さ | 早すぎる箇所、逆に遅すぎる箇所 |
| 滑舌 | 不明瞭な箇所、噛んでいる箇所 |
| 間の取り方 | もう少し間を取った方がよい箇所 |

最初は自分の声を聞くことに抵抗があるかもしれません。しかし、第三者の立場で自分を見ることで初めて気づけることは多く、気づいたからこそ次の改善につなげられます。

**話す → 聞く → また話す**。このサイクルを繰り返すことが重要です。英語での発表や会話も同じで、まず話してみる、相手の英語をよく聞く、書き出してみる、という繰り返しが上達につながります。

まとめ

AIがどれだけ上手に話せるようになっても、人間には人間の話し方があります。プレゼンが苦手だと感じている方も、完璧になるのを待つ必要はありません。まず話し、自分の声を聞き、改善を重ねていく。噛みながらでも、伝える技術は身につけていくことができます。

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La quaLabについて

La quaLab(ラクオラボ)は、プロフェッサーブローこと清家善之が経営する会社です。半導体をはじめとした先端技術や品質向上に関するコンサルティング、技術支援、教育などを行っています。音声配信では、技術の話に加えて、仕事やAI、研究、身近なテーマについても発信しています。

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