人生はドッジボールだ ―「やりたいことがない」学生に伝えている、逃げることも選べる生き方


無理して目標を持たなくてもいい
将来の目標がない、やりたいことが見つからないと悩んでいるなら、無理して目標を持たなくてもかまいません。好きなことが分からないなら、嫌なことを一つずつ意識的に減らしていけばいい。少なくとも、嫌いなことは残りません。逃げることも、自分で考えて選択する行動の一つです。

学生からよく受ける相談
就職活動の時期になると、大学で学生から「やりたいことがない」「将来の目標がない」「自分が何に向いているか分からない」という相談をよく受けます。世の中には「夢を持ちなさい」「成功しなさい」といった言葉があふれ、特に SNS ではその傾向が強まっているように感じます。しかし、みんながみんな、そうした生き方をする必要があるのでしょうか。
小さい頃から「勉強しなければならない」「いい大学に入らなければならない」「就職しなければならない」と、「〜しなければならない」に囲まれているうちに、自分が本当は何をしたかったのか分からなくなってしまうこともあるのではないかと考えています。

ドッジボールで最後まで残るのは誰か
ドッジボールには、速い球を投げて相手に当てる花形の選手がいる一方で、ボールを取ろうとも投げようともせず、ひたすら逃げる子もいます。そして、そういう子が最後までコートに残っていることがあります。最後まで残っていること自体が、チームへの貢献です。
10人でドッジボールをすれば、花形は1人、逃げるのが得意な子は2人、残りの7人は花形でも逃げの名人でもない普通の人ではないでしょうか。世の中の大半の人も同じです。挑戦することが好きな人は、どんどん挑戦すればいい。けれども、みんなが花形になろうとしなくてもいいはずです。

逃げることは、自分で選ぶ行動
野生の動物は、命の危機を感じたら逃げます。百獣の王のライオンでさえ、勝ち目のない状況では逃げ、戦いを避けることもあります。生き残るために逃げるのは、ごく自然な行動です。
嫌なことから離れることも、自分に合わない場所を変えることも、自分で考えて選択する行動です。中途半端に我慢し続けるより、思い切って別の場所に行くことが必要な時もあります。

自分が生きやすい場所を見つける
人生は、必ずしも誰かに勝つことが目的ではありません。自分が生きやすい場所を見つけて、自分なりに生きていけばいい。無理して花形にならなくても、逃げ続けて最後まで残っていれば、それで勝ちです。
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